2024年 20年ぶりに紙幣が刷新されます
新たな一万円札の顔は ”渋沢栄一” いいですね! 私の好きな人物です。
東京海上やキリンビール その他500を超える企業を起こした人物、日本資本主義の父といわれる人です。
明治時代のエッセイなどを読むと、時々渋沢栄一の話がでてきて、その時代に実際に会えてた人がうらやましく思えます。
三菱の岩崎弥太郎とのやり取りなどは、その人柄がよく伝わってきます。
渋沢栄一が晩年に口述筆記で記した、”論語と算盤”という本がありますが、必読です。
やはり日本の顔 最高紙幣の顔になるには人格者でなくてはと思います。
長年慣れ親しんだ”福沢諭吉”が書いた本に 明治時代の大ベストセラー”学問のすゝめ”があります。
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず 」 この序文がすごく有名ですが
実はそのあとが重要、
「されども今廣く此人間世界を見渡すにかしこき人ありおろかなる人あり貧しきもあり冨めるもあり貴人もあり下人もありて其有様雲と坭との相違あるに似たるは何ぞや。-略-」
(意訳)”でもね、世の中見渡したら、貧富の差や身分の差もあるよね、それってなんだろう?
それは、学問(勉強)してるかしてないかの差なんだよね、だから学問しようぜ。
まぁこんなことを書いているわけです。明治の人も令和の人もまったく変わらないわけで。
同じように悩んだり苦しんだり、昔に生きていたからってとくに優れているわけでもありません、
今週は先人に会いにいくため彼らの著作を読書しようと思います。
最後に渋沢栄一の言葉を
私は、実業家の中に名をつらねながら、大金持ちになるのは悪いと考えている。人情としては誰でも他人より多く蓄積したいと苦心するのが普通である が、この多いということには際限がない。極端に考えて、もし一国の財産をことごとく一人の所有物としたら、どういう結果をきたすであろう。これこそ国家の 最大不祥事ではあるまいか。このように際限のない欲望に向かって欲をたくましくする者が続出するよりも、むしろ知識ある、よく働く人を多く出して国家の利 益を計るほうが万全の策であると思う。一人が巨額の財産を築いてもそれが社会万民の利益となるわけでもないし、ようするに無意義なことになってしまう。無意義なことに貴重な人間の一生を捧げるというのはばかばかしいかぎりで、人間と生まれた以上はもう少し有意義に人生を過ごすべきであろう。実業家として立 とうとするならば、自分の学術知識を活用し、主義に忠実に働いて一生を過ごせば、そのほうがはるかに価値のある人生である。